アレルギー検査・栄養解析

  • アレルギーとは
  • lgE依存性過敏性アレルギー性反応(即時型)
  • 非lgE依存性過敏性アレルギー性反応(遅延型)
  • 検査と治療
  • 保健適応による検査
  • 栄養解析とは
  • 栄養解析(オーソモレキュラー療法)
  • 栄養解析(サプリメント療法)

私たちの免疫システムの大部分は、消化管の内面に存在していて、消化管関連リンパ系組織は最も大きな免疫器官として存在しています。この部位で外部からの有害物質に対して免疫反応を起こすことで身体を守るとともに、私たちが摂取する食べ物に対して「寛容」な性質を変わらずに持ち続けます。

アレルギーとは

通常、消化管関連リンパ系組織は的確にコントロールされていることから、外部からの有害物質(ウイルスや細菌など)も、食べ物などの無害な物質も、適切に識別することができるのです。普通は、このような識別力によってほとんどの食べ物に対しては免疫反応を起こさず「寛容」な状態を保つ抗体産生は、適切に制御されています。このような食物を「外来異物と認識しない」という免疫の活性状態は健常な状態と認識されており、しばしば経口寛容と呼ばれます。
ただし、有害な環境要因や抗生物質の乱用、栄養や微生物の不均衡などから、この「寛容」状態のバランスがくずれると、消化管関連リンパ系組織が私たちに必要な食べ物と自分の組織を攻撃し始め、一連の免疫反応が起きるのです。この攻撃は多くの場合、外来異物と認識されてしまった食物に特異的な抗体を産生することによって行われます。
消化管関連リンパ系組織による“敵味方”の識別力の喪失は、食物アレルギー、過敏性大腸炎(IRB)、アテロームの発症からセリアック病など、自己免疫疾患に及ぶ身体の広範囲にわたって影響をもたらします。しかも、現れる症状は実に様々でこれが免疫「寛容」の喪失の多様性を示しています。
腸管透過性の増加も、数々の慢性炎症性疾患の発症において中心的な役割を果たしているとされていますが、透過性の変化が疾患過程の原因なのか、それとも疾患の結果なのかは現在も明らかになっていません。でも、腸管バリア機能の異常には遺伝的素因が関与している可能性があり、消化管の内面で食物抗原に対する不適切な暴露が起こって、炎症促進性の物質の放出を伴う免疫反応が誘発された結果、腸管バリアの機能障害へとつながります。食物アレルギーには、lgE依存性過敏性アレルギー性反応(即時型)と、非lgE依存性過敏性アレルギー性反応(遅延型)があります。

IGE依存性過敏性アレルギー性反応(即時型)

IgE(アイジーイー)抗体は、外界からの異物を排除するために体の中で作られる免疫グロブリンの一種で、「即時型過敏症」といわれる蕁麻疹、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎などの発症に大きく関わっています。lgE抗体が中心的な役割を果たす典型的なアレルギー反応は、誘発食物との接触から数秒~数時間の間に起こります。アレルギー性ぜんそく、口腔アレルギー症候群、アトピー性皮膚炎などの疾患ではlgE抗体の値が上昇します。

非IGE依存性過敏性アレルギー性反応(遅延型)

IgE以外の抗体であるIgA、IgG および免疫複合体の形成が関与します。食物を摂取後、6時間~24時間後に出現。じんましん、頭痛、慢性の咳、慢性疲労、慢性の下痢、めまいなどの症状を引き起こします。

アレルギー検査と治療

血液検査のみで判定できるアレルギー検査の目的は、①抗原となるアレルゲン(原因物質)を同定すること、②病気の重症度や病状をみることの2つの側面があります。具体的な検査項目として・ハウスダスト、ダニ、カビ、動物などの環境アレルゲン・ラテックスなどの職業性アレルゲン・花粉症の原因となるスギ、ヒノキ、雑草、イネ科など・食物アレルギーを起こす卵、小麦、牛乳、ソバ、ピーナッツ、甲殻類等に分類されます。 ※果物、野菜などの食品では、スクラッチテストも行うことがあります。食物アレルギーや接触アレルギーでは原因を回避することにより改善しますが、アトピー性皮膚炎など多因子性のものではアレルゲンを避けるだけではなく、日々のスキンケア、環境対策なども大切となります。

アレルギーの保健適応による検査

少量の血液検査を行うだけでアレルギーの傾向を判断できますのでIgEは現在、一般的な外来診療において顕著に行われています。しかし検査できる項目数が保険適応で一度に36種類までとなっており、検査する数が少ないと負担額は少なくなるため症状から考えて、本当に必要な検査項目を絞ってから検査を行うのも良いでしょう。

吸収系 その他アレルゲン 食餌系アレルゲン
室内塵 ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト 卵白、オブムコイド
動物 ネコ、イヌ 牛乳 ミルク
昆虫 ガ、ゴキブリ 小麦 小麦
樹木 スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ 豆・殻・種実類 ピーナッツ、大豆、ソバ、ゴマ、米
草本類 カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ 甲殻類 エビ、カニ
空中真菌 アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ) 果物 キウイ、リンゴ
真菌その他 カンジダ、マラセチア、ラテックス 魚・肉類 マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉

検査を希望される方は医師・スタッフまでご相談ください。

栄養解析とは

ストレスが多い現代社会では栄養バランスが乱れている方も多く、自覚症状では把握しきれないまま潜在的に栄養素が不足している場合も見受けられます。血液検査のデータにもとづき必要な栄養素と量を解析し、サプリメントや食事の改善を通じて、より理想的な栄養状態を目指します。

栄養解析(オーソモレキュラー療法)

オーソモレキュラー療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養解析」、「栄養療法」、「分子栄養学」、「分子整合栄養医学」とも呼ばれ、各栄養素を摂取するために適切である食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、人間の身体を構成する約60兆個の細胞の働きを向上、様々な病気を治す療法です。 海外では1960年代から精神疾患領域の治療として応用され、今では、その応用範囲はほぼすべての医療分野に及ぶようになりました。

オーソモレキュラー療法の3つの輪

  • 血液検査データに基づき必要な栄養素を量を解析し、食事に留意しながらおもにサプリメントで栄養を補い病態を改善します。
  • 5時間糖負荷検査に基づき病態の評価を行います。食事のコントロールやサプリメントの摂取で改善に取り組みます。
  • この治療は、ガンなどの悪性疾患、うつなどの精神症状、慢性疲労症候群、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患などが対象となります。

栄養解析(サプリメント療法)

サプリメントは、特定の栄養を目的に応じて簡単に、大量摂取できるのが大きな利点です。食事による体質改善がベースになりますが、オーソモレキュラー療法では体内の栄養バランスを短期間に変えられるサプリメントが、症状を抑える強力な武器となっており、病気を治すために必要な体内栄養の濃度のことを「至適濃度」と呼んでいます。

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